段差解消機を設計に組み込む方法:設計事務所向けガイド - Chainwaiter

段差解消機を設計に組み込む方法:設計事務所向けガイド

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その設計、「構造遡及」のリスクを見落としていませんか?

既存建築物への安易なエレベーター増設提案が、予期せぬコスト増大や工期遅延を招くケースが増えています。

2025年4月の建築基準法改正により、4号特例の縮小で構造計算書の提出が義務化される中、従来の設計アプローチでは対応できない案件が急増しているのです。

しかし、国土交通大臣認定と型式適合認定を取得済みのCHAINWAITER(チェーンウェイター)なら、建築確認手続きの大幅な簡素化と設計期間の短縮を実現できます。

本記事では、設計実務に直結する納まり詳細、実例に基づく設計手法、CAD作図のポイントまで、建築士の皆様が現場で即座に活用できる実践的ガイドをお届けします。

設計フェーズ別チェーンウェイターの組み込み戦略

基本設計段階での検討事項

建築の基本設計段階では、バリアフリー動線を建築全体のコンセプトに統合することが重要です。

チェーンウェイターの最大の特徴である独立耐震構造は、既存建物の構造計算に一切影響を与えないため、設計者は構造的制約に縛られることなく、自由度の高い空間計画を展開できます。

空間プログラムへの統合では、段差解消機を単なる「設備」として扱うのではなく、建築の機能性と美観を両立する「建築要素」として位置づけることが肝要です。

設置面積は約1,300mm×1,600mm(約畳一畳分)と非常にコンパクトで、一般的な居室配置に大きな制約を与えません。

ゾーニング計画での配置戦略では、利用頻度と建築全体の機能配置を総合的に検討します。日常的に利用される場所(リビング、主寝室へのアクセス)に近い位置に配置することで、利用者の生活動線を最適化できます。構造計算への非干渉性確認は、設計者にとって最も重要なポイントです。

チェーンウェイターは建物から完全に独立した基礎を持ち、既存建物の構造体に荷重をかけることがないため、構造遡及されません。

実施設計段階での詳細検討

実施設計段階では、チェーンウェイターの具体的な納まりと周辺設備との調整が設計の成否を決定します。

平面詳細計画と納まり詳細において、1階設置エリアは幅約1,300mm×奥行約1,600mmの矩形スペースを確保します。(詳細はお問い合わせ下さい。)

2階設置エリアも同サイズですが、2階フレームは基礎固定の床置きのみで建物への固定は一切不要です。重要なのは、設置エリア周辺に介助者が動ける600mm以上のクリアランスを確保することです。

断面設計での工夫が最も設計者の腕の見せ所となります。

床下ピット深さ420mmは、一般的な木造住宅の床下高(450-600mm)に適合するよう設計されており、既存建物の床レベルを変更することなく設置可能です。

ピット内には駆動機構が収納され、床下空間の有効活用を実現します。

防水計画では、ピット部分の適切な防湿・排水処理が必要です。

床下換気との取り合いも含めて、湿気対策を十分に検討してください。

設備設計との連携では、単相200V電源の確保が必須条件となります。

一般住宅では分電盤からの専用回路設置が必要で、配線ルートは床下または壁内配線で計画します。

UPS(無停電電源装置)は標準装備されており、停電時でも安全に脱出できる設計となっています。

設計監理段階でのポイント

設計監理段階では、型式適合認定仕様との適合性確認が最重要事項です。

竣工検査での確認事項では、設計意図の実現と利用者満足度の両面から検証を行います。

実際に車椅子での乗降テストを実施し、設計時に想定した動線計画が現実的に機能するかを確認してください。

建築タイプ別設計組み込みの実例解析

住宅設計での組み込み実例

【実例】水戸市での設計統合では、木造2階建て住宅に後付け設置を行いました。設置前は2階の主寝室への移動が困難で、1階のみでの生活を余儀なくされていました。

改修前の平面図では、階段部分がほぼ建物中央に位置し、車椅子でのアクセスが物理的に不可能でした。

チェーンウェイターの設置により、1階玄関前からダイレクトに2階へアクセスする新たな動線を確保。

従来は不可能だった2階の書斎や主寝室の利用が実現し、住宅の機能性が飛躍的に向上しました。

設計期間短縮効果も顕著で、従来のホームエレベーター設置では構造計算や建築確認申請で工数を要していたところ、チェーンウェイターでは住戸内・2階建かつ500㎡未満の建築であれば型式適合認定により省略が可能。

設計者にとって業務効率化とクライアント満足度向上を同時に実現できました。二世帯住宅での設計配慮では、将来の身体機能変化を見据えた計画が重要です。

現在は健常者でも、10-20年後のライフステージ変化を想定し、設置可能スペースを確保しておく「将来対応型設計」を推奨します。

非住宅建築での設計統合事例

【実例】習志野市介護施設での導入では、既存2階建て介護施設の移動改善を実現しました。

介護施設では利用者の移乗が必要で介護スタッフの身体的負担が深刻でした。チェーンウェイターの導入により、車椅子に乗ったまま安全に移動できるようになり、利用者の自立性向上と介護スタッフの負担軽減を同時に達成しました。

構造遡及回避による工事費削減はもちろん、設計変更による追加費用が発生しませんでした。

この削減額の根拠は、従来工法では必要だった構造計算業務、建築確認申請業務、構造補強工事が不要となったことによります。

商業施設での合理的配慮対応では、2024年4月の障害者差別解消法改正で民間事業者にも義務化された「合理的配慮の提供」への効率的対応が可能です。

小規模店舗やクリニックでは、大規模改修を伴わない段差解消が経営上の重要課題となっており、チェーンウェイターは理想的なソリューションとなります。

チェーンウェイターの技術的理解と設計への応用

独立耐震構造が設計に与える影響

チェーンウェイターの独立耐震構造は、建築設計に革新的な自由度をもたらします。

一般的なエレベーターが建物の構造体に依存するのに対し、チェーンウェイターは完全に独立した基礎システムを採用しています。

構造計算への非干渉性により、既存建物の構造検討に一切影響しません。これは、昇降部の荷重を全て地盤で支持し、建物の柱・梁・基礎に荷重を伝達しない構造方式によるものです。

地震時においても、建物とチェーンウェイターは独立して挙動するため、相互に影響を与えることがありません。

基礎設計との関係性では、独立基礎の配置が重要なポイントとなります。地中梁や布基礎との干渉を避ける配置計画が必要です。

型式適合認定の設計上の意味は極めて大きく、個別の構造計算や建築確認申請が不要となることで、設計業務の大幅な効率化を実現します。

型式適合認定(建築基準法第68条の10)により、国土交通大臣が予め安全性を認定しているため、設置現場での個別審査が省略されます。

2025年法改正を踏まえた設計戦略

4号特例縮小による設計業務への影響

2025年4月に施行される建築基準法改正では、4号特例の縮小により、これまで構造計算書の提出が不要だった多くの木造建築物で、構造計算書の提出が義務化されます。

新2号建築物での構造計算義務化により、設計期間は延長され、構造設計業務費用として追加コストが発生すると予想されます。

特に既存建築物の改修では、現行法への適合性確認作業が膨大となり、設計者の業務負荷は深刻な問題となります。

チェーンウェイターの優位性は、この法改正の影響を受けないことです。型式適合認定により、個別の構造計算や建築確認申請が不要(2階建、500平米未満の住戸内)であるため、法改正前後で手続きに一切の変更がありません。

これは、競合する昇降機設備に対する決定的な差別化要因となります。

設計事務所のビジネス戦略

設計提案力の差別化において、設計者は「構造計算不要でスピード対応可能」という強力な訴求ポイントを獲得できます。

クライアントに対し、例えば「従来工法では6ヶ月かかる案件を、弊社なら2ヶ月で完了できます」という具体的なメリットを提示できることは、受注確度向上に直結します。

新規案件開拓では、これまで設計困難とされていた案件への参入機会が生まれます。

文化財建築や狭小地建築、賃貸物件など、構造的制約や施工制約の厳しい案件において、チェーンウェイターは唯一の現実的解決策となる可能性が高いのです。

クライアント満足度向上では、設計期間短縮による迅速な課題解決が、設計者への信頼度向上に繋がります。

特に、介護が必要となった緊急性のある案件では、スピードそのものが顧客価値となります。

特殊建築での設計適用事例

文化財・歴史的建造物での適用

文化財保護法との適合性では、チェーンウェイターの「建物を傷つけない設置」という特性が大きな優位性を発揮します。

文化財建造物では、現状変更許可申請において「可逆性」(将来的に元の状態に戻せること)が重視されますが、チェーンウェイターは独立基礎により建物本体への改変を最小限に抑えることができます。

建物を傷つけない設置により、歴史的価値の保全と現代的な機能向上を両立できます。従来工法では不可能だった重要文化財レベルの建造物においても、バリアフリー化の可能性を開くことができるのです。

【想定事例】寺社仏閣でのバリアフリー化では、参拝者の高齢化に対応するニーズが高まっています。

本堂や拝殿への昇降において、建築様式を損なうことなく段差解消を実現できるチェーンウェイターは、宗教建築特有の課題に対する理想的な解決策となります。

制約条件の厳しい建築での解決策

狭小地建築では、重機の搬入が困難な立地条件において、チェーンウェイターの人力組立という特性が決定的な優位性となります。

クレーンやトラックの進入ができない住宅街の奥まった敷地でも、軽トラック1台分の駐車スペースがあれば設置工事が可能です。

チェーンウェイターは建物への固定が不要であるため、将来的な撤去も比較的容易で、賃貸住宅のオーナーにとって導入しやすい設備となります。

小規模店舗・クリニックでは、テナント入れ替え時の利便性確保が経営上重要です。

次の借主がバリアフリー対応を不要とする場合でも、撤去費用を最小限に抑えることができ、不動産価値の維持に貢献します。

設計実務での注意点とトラブル回避

よくある設計上の課題と解決策

設置スペース不足への対応では、最小設置条件での配置最適化が求められます。

設置面積1,300mm×1,600mmは変更できませんが、周辺の間仕切り変更や建具位置の調整により、効率的な空間活用が可能です。

特に、コーナー部分の活用や、既存収納スペースとの統合検討が有効です。

既存設備との干渉回避において、給排水設備との調整では、床下配管ルートとピット位置の重複を避ける計画が必要です。

電気設備では、分電盤からの専用回路確保と、既存配線との干渉チェックを事前に実施してください。法規制との適合確認では、建築基準法以外の関連法規もチェックが必要です。

消防法(避難経路の確保)、福祉関連法規(バリアフリー基準)、建築物衛生法(換気基準)など、多面的な法規制適合を確認してください。

品質管理と施工監理のポイント

設計意図の現場伝達では、型式認定仕様の遵守事項を施工業者に明確に伝達することが重要です。

特に、基礎の精度、電源仕様の厳格な遵守、安全装置の動作確認は、設計者立会いでの確認を推奨します。

完成後のフォローでは、利用者への操作指導と定期点検体制の確立が、長期的な満足度向上に繋がります。

まとめ:向き・不向きの明確な判断基準

チェーンウェイターが最適な設計案件

スピード重視の既存建物改修では、設計期間短縮の実績により、緊急性の高い案件に最適です。

特に、身体機能の急激な変化に対応する必要がある介護関連の改修では、迅速な対応が利用者の生活の質に直結します。

構造的制約の厳しい特殊建築物(文化財、狭小地、既存不適格建築物)では、チェーンウェイターが唯一の現実的解決策となるケースが多く、設計者にとって新たなビジネス機会を創出します。

小~中規模建築でのコストパフォーマンス重視案件では、総工事費の削減効果により、限られた予算内での最適解を提供できます。

他手法を検討すべき設計案件

大型商業施設等の大量輸送が必要な建築では、1回の輸送能力(車椅子1台+介助者1名)に限界があるため、エレベーターによる解決が適切です。

超高層建築での基幹的垂直交通計画では、建築全体の交通計画における主動線として位置づけるには容量不足であり、補助的な移動手段としての検討に留めるべきです。

建築全体の構造的大規模リニューアルを伴う案件では、全体最適化の観点から、統合的な昇降機計画を検討することが望ましいでしょう。

これからの建築士は、単に美しい空間を創るだけでなく、誰もが尊厳を持って暮らせる社会を設計する責務を負っています。

チェーンウェイターは、その責務を技術で支える強力なツールとなるでしょう。

2025年法改正という変革期において、型式適合認定による手続き簡素化と独立耐震構造による設計自由度の確保は、建築士の皆様にとって競合との明確な差別化要因となります。

真のバリアフリー社会の実現に向けて、チェーンウェイターを設計に組み込むことで、新たな建築の可能性を切り拓いてください。

段差解消機の設置をご検討の方へ

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